病状、容態による搬送記録

病院関係者向け長距離搬送記録です。病状、搬送方法、搬送中の様子など記載しております。長距離搬送についてご不明な点などございましたら、当社顧問医師、看護師よりご相談を承りますので、お電話でお問い合わせください。

疾患名:ALS  50歳代男性   飛行機搬送

発症時期:2017年7月             
症状:筋力低下により日常生活全般要介助・嚥下障害
必要処置:体位変換・オムツ交換・吸引・胃瘻より内服注入・移動介助
座位時間:3~4時間リクライニング車椅子
搬送方法:民間救急と航空機利用(機内までリクライニング車椅子使用。また、酸素化が悪化するリスクに備え、酸素ボンベ持込)
搬送にかかる時間:約8時間
搬送時バイタル:SPO2 93~97% P90~110回/分 BP 100~120台/S 様子:
フライト中、呼吸状態悪化なし。体位変換や排泄はフライトに影響がない範囲でご本人と相談して処置を行い、無事目的地病院へ到着。

疾患名:外傷性SAH 60歳代女性 新幹線多目的室搬送

発症時期:2018年7月            
症状:見当識障害・注意障害・失語・左半側無視 左上下肢の完全麻痺
必要処置:体位交換・オムツ交換・食事介助・移動介助
座位時間:リクライニング車椅子で3時間程度     
搬送方法:民間救急と新幹線多目的室(全行程ストレッチャー)
搬送にかかる時間:約6時間半
搬送時バイタル: SPO2 97% P90~100回/分 BP100~130/80~90mmHg
様子:臥位時間が長い搬送だったため、適宜体位交換実施。また、付き添いのご家族に協力を得て、新幹線内でゼリーやトロミ茶を摂取していただき、無事目的地施設へ到着。疲労感はあったものの、時折笑顔も見られました。

疾患名:出血性脳梗塞 50歳代男性 飛行機搬送

発症時期:2018年11月               
症状:左不全麻痺 構音障害 必要処置:トイレ介助・移動介助
座位時間:車椅子で4~5時間
搬送方法:民間救急と航空機利用
搬送にかかる時間:約8時間
搬送時バイタル:BP110~150台 SPO2 97%前後 KT36.0台
様子:構音障害はあったものの、しっかりコミュニケーションが取れたので、搬送中お話をして過ごしました。フライト中も容態変化なく、到着時には「旅行気分で帰れた」とニコニコ話されました

疾患名:慢性心不全 慢性腎不全 60歳代女性

発症時期:2017年12月
症状:倦怠感
必要処置:トイレ介助・移動介助・食事介助
ADL:10m程度の介助歩行、車椅子自走、端坐位が可能。
搬送方法:介護タクシー(ストレッチャー)+航空機利用(機内の座席までリクライニング車椅子で乗降)
搬送にかかる時間:約6時間半
搬送時バイタル:BP110~120mmHg台 P50~60回台/分 SPO2 98%
様子:機内でも容態変化なく無事転院先病院へ転院されました

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